2023年10月21日(土)22日(日)は、CQ出版社 CQ Ham Radio 誌が制定した「体験運用の日」。
全国各地で体験運用を行おうと、呼びかけられました。
もちろん、杉並区アマチュア無線クラブも参加します。当初、2日連続運用をヤロう!と欲張りましたが、さすがに手配が厳しくて、22日だけの運用となりました。
会場は、東京杉並区の『柏の宮公園』をお借りします。
この日、公園では『プレイパーク』という杉並区の公園イベントが開催されています。公園内の疎林(そりん)エリアで行われ、樹々にロープやネットを張って、網渡りやターザンごっこ、焚火を起こして焼き芋や火悪戯、地面に水を撒いて泥遊びなどなど、子ども達が大はしゃぎです。
プレイパークに並んで、公園のテーブルベンチを陣取って体験運用基地を設けます。言わずと知れた、プレイパークの集客力にあやかろうという作戦です。
伸長4mと6mの伸縮ポールを使って、7-50MHz帯のV型アンテナと430MHz帯の車載用アンテナを上げます。無線機はFT-897MとTM-431S。100V電源の取り廻しが難しいので、それぞれのリグにリチウム電池を備えました。

いきなりリグの前に座わらせてマイクを握らせるのは無茶がありますから、掴みの為に特小トランシーバーも並べます。
早速、プレイパークで泥ンこになった子どもに声を掛けます。怪訝そうな顔つきで寄ってきます。
『トランシーバーって知ってる?』『見たことある』....送信ボタンの押し離しで送受を使い分ける半二重通信の説明をして、特小トランシーバーを渡すと、勢いよく広場に駆け出していきます。手元のトランシーバーで傍受しますが、何を言ってるか皆目聞き取れません。まぁ、子どもら同士はコミュニケーションが取れている様子ですから良しとしましょう。
ひとくされ遊んで来た子どもに、アマチュア無線の無線機で交信しないかと誘いかけますが、爺が面倒臭さそうな事を言い出したという顔で逃げられちゃいます。

振り返ると、クラブ員が50MHzバンドの無線機をつかって、盛んに応答しています。
同日、ボーイスカウトによる全世界レベルのアマチュア無線交信会『JOTA』が開催されていました。そのCQ(応答要請)に応えているようです。

仔細は不勉強ですが、ボーイスカウト活動でのアマチュア無線の活用は、大変に盛んなようです。
https://www.scout.or.jp/member/jota-joti/
組織だって統制の取れたスカウトと違い、ドロンコ野放図の子ども達にマイクを取らせるのは難しいなぁと思っていた処へ、横浜からお運びのアマチュア無線家(Ham)がいらっしゃいました。小学生の息子さんとご一緒です。
お父さんは熱心なHamですが、息子さんにも経験させたいという事。お父さんの無線局を使って息子さんに体験運用をさせる事は可能ですけれど、それですと、なかなか息子さんも応じないのでしょう。お任せください。息子さんの声掛けには、当クラブのメンバーがハンディトランシーバーで木蔭から応答します。

学校の話から好きなアニメの話まで、会話が弾むにつれて、マイクの送信ボタンを押して話をする小学生の眼が輝いてくるのが印象的です。微力ながらも、次の世代に繋がなければ!
続いて、お若い女性の方が訪ねてこられました。
Hamの免許はお持ちでは無いそうですが、秋葉原のアマチュア無線機器店に並んだ無線機を見て『ときめいた』と、おっしゃられます!

そんなアニメのキャラ設定みたいな方が、いらっしゃるとは( ゚Д゚)!ビックリです。
爺、声が上ずりました。こちらをモデルにして、アニメを作りましょう。『ゆるキャン』や『ヒカルの碁』みたいに、アマチュア無線の大流行を巻き起こせるぞぉ!
クラブメンバーが手分けして、無線通信概要、CW通信概論、JOTAなどの体験交信の話に続き、体験交信のマイクも手にしていただきました。新たなHamの誕生と活動に繋がったら最高ですね。
体験交信数は少なかったのですけれど、中味の濃い体験交信会になったかと思います。
さぁて次は!
11月4日(土)、杉並区の児童青少年施設『ゆう杉並』から、中高生が体験運用を開催しまぁす。
(2023-10-29 文責:JN1VVR)
