区立公園の遊戯イベントにて体験運用(8J1YAO)

前回、杉並区の中高生の児童館施設「ゆう杉並」での「8J1YAO」の体験運用は、屋内運用ながら土砂降りの天候でした。さて、今回は屋外の公園です。天気予報の雨マークに溜息。更に当日の朝は、シッカリ降っているではありませんか。でも、やや空が明るくなった様子に期待を込めて、会場となった杉並区立「柏の宮公園」にメンバー各局が集合です。

今日は、「子どもプレーパーク(冒険遊び場)」という区内NPO法人が運営する遊戯イベントの一環に混ぜていただいての体験運用会です。公園の立木にロープを張って綱渡りやハンモックトランポリン。地面に水を撒いた泥ンコ場。大きな焚火。切ったり組んだりの木工場。木立のブランコなどなど、普通の公園遊具とは違った特設遊具が設置され、子ども達が自由に駆け巡るイベントです。その一角に7Mhzダイポールと430モービルホイップを仮設してシャックを仕立てました。

その名も【秘密無線基地つくろうぜ!】。


さて、ぞくぞくと集まってくる子どもたちを見ると、お父さんお母さんに手を引かれた未就学児がほとんどです。さすがに無線交信は難しいかと危惧します。

ところが、全くの杞憂でした。『半二重通信』を理解練習してもらおうと用意した特小トランシーバーは、即座に格好のオモチャとなりました。トランシーバーを手に公園を駆け回ること。手元に残ったトランシーバーに、子どもの嬌声が飛び込んできます。「〇×▷■▽!!」「××◇▼〇!!!」何を言ってるか全くわかりませんが、QSO(交信)になっているようです。受付テーブルにはトランシーバーの借り賃としてドングリが置かれ始めました。


また、電波は出しませんが、CW(電信)を知ってもらうために、電鍵を展示しました。こちらは、付添の大人が興味を持ってくれます。モールス符号表を見ながら恐る恐る電鍵を打って、トンツーの音を楽しんでいます。

子ども達の物怖じしない様子に「もっと遠くの人と話をしてみようよ」と誘いかけて、何だか良くわからないままにFT-897(可搬用短波帯無線機)の前に座らせます。さて、どうなるか……驚くべし。未就学の5歳児がQRM(混信)が掛かる7MHzのSSBモードで、杉並の公園から山形のアマチュア無線局長に堂々と応答をするのです。


「○○ちゃんは、野菜を食べるのかな?」「ニンジンがすきです!…あなたは?…どうぞ」...コントロールオペレータはじめ周囲は大笑い。親切な心配りの応答してくださったOM(ベテラン)局長、ごめんなさい。

子どもの交信姿を動画に納めるお父さんお母さん。中には子ども交信に触発されて体験をされるお母さんもいらっしゃいます。13人の方に体験いただきました。

7MHz電波伝搬の状態がよく、特に7エリア(東北)3エリア(近畿)からの応答局が多くて助かりました。公園位置の関係でしょうか、430MHz帯の通信状況は今一つでした。

初めての人には、短波帯SSB独特の復調音や雑音は聞き取りづらいから、体験局では近距離で自然な音のUHF帯FMでの交信が向いているというアドバイスもありましたが、コンディションさえよければ、子供たち、頑張って聞き取ってくれました。また、大阪だ岩手だという地方県との交信に驚かれる親御さんも多いです。ひとつ経験則が得られました。


緊張と大笑いの交信を済ませた体験者には、交信証明書をお渡ししました。まだ読めないけど、貰った子どもたちの誇らしげな顔が素敵です。

(2022/10/16 文責:JN1VVR)

体験運用当日の様子を、当クラブメンバーJI1GXV松永安奈氏がポッドキャストで熱く語っています。ぜひお聞き下さい。

(2022/11/03追記)

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