杉並区高円寺にある科学実験体験施設IMAGINUS。
普段は、施設の科学団体活動室をお借りして、アマチュア無線の体験運用を行っていますが、IMAGINUSの一周年記念をうけて、2024年10月06日に特別イベントを企画しました。
ストロー、段ボール、アルミホイルなどを材料にして、地デジテレビのアンテナを製作するというものです。屋根の上に建てられている、魚の骨のようなUHFのテレビアンテナと同じ働きをするアンテナです。上手くいったらお慰み。
でも、心配はご無用。このアンテナは、人工衛星を使ったアマチュア無線通信で著名な JO1LDY・黒木氏とJA1CPA・中村氏の企画設計によるものです。再現性はバッチリです。
簡単な材料ですが、下準備は大変です。弊部の JK1FUI・後藤氏が、頑張って用意してくれました。「残っちゃうかなぁ」と言いながら、27本分の材料が揃いました。
開場1時間前に JJ1XMW・松井氏、JJ1AHS・萩原氏が参集。それに、弊部と同様に科学団体活動室で活動をされている「子ども理科教育振興会」の土田氏が、助っ人に来てくださいました。実験指導のベテランの参加、本当にありがたく心強いです。
とて、後藤氏以外は、このアンテナを作るのは初めてです。ブリーフィングに続いて、スタッフの製作講習会を開催。「なるほど、なるほど」と感心しきり。
作業机を並べ、机上に部品を置いて、午前10時に開場。「あれぇ、廊下にお客さんが居ないぞぉ。」このイベントは午後1時までの3時間限定タイムトライアルです。廊下に出て呼び込みするも、不安がよぎります。
とっ、呼び込み効果があったのか、3-40分過ぎたあたりから親子連れの来室がはじまりました。
たちまち作業机は満席です。スタッフも、すぐに指導の要領をつかみ、次々と子どもたちはアンテナを完成させます。
出来上がったアンテナは、テレビに繋ぎます。アンテナのコネクタを繋いだとたん、真っ黒な画面に放送画面が映し出されると、子どもは勿論、親御さんからも声が上がります。
テレビからは長めの同軸ケーブルを引き出しています。手にしたアンテナを、あちこちに向けて、映り具合の変化を体感してもらい、目には見えない電波が番組を運んでいることを説明します。難しい理屈は抜きに、電波というエネルギーを意識してもらえれば、このイベントの狙いは達成です。
そして、終了予定の午後1時前に用意の27セットは、完全配布となりました。やったね!
ブッツケ本番のイベントでしたが、大成功となりました。イベント運営の気づき点も、多々得られました。当日のスタッフは勿論、ご支援をいただいた各局に、御礼申し上げます。
(文責:JN1VVR 小野)